新学年になったら…

1年が本当にあっと言う間で、間もなく修了式…そして一つ上の学年に進級しますね!

みんなはどんな風に、期待に胸を膨らませているのでしょう?

今回は「新学年になったら」をお題に、自由画に近い形でのびのびと描きました♡


いつも通り「どうする?小さい紙でアイデア考える?」と聞いてみると

「かくーーー!」と口を揃えて返してくれました。

それでもみんな、ほとんど迷いなくササッと描き上げます!

モチーフや構図がすぐに決まったので、画用紙に下書き。

例えば「とび箱を跳べるようになりたい」だったとした時に

とび箱を跳んでいる自分だけを描くのではなく…

それがどんな場所なのか、誰が居るのかなど、周りの様子を説明しなくても伝わるよう

「頑張って、背景もしっかり描いてみよう」と今回はお伝えしています。

背景を描き込むために、画用紙のサイズは小さい八つ切りを選びました。


画用紙に鉛筆で下書きを終えた時点で、みんな素晴らしい!

説明してもらわなくても、ちゃんと分かりますよ☆

せっかく細かく描けたので、絵の具で消えてしまわないように、油性ペンでなぞりました。

そのあと全員で、それぞれの詳しい解説(プレゼン)を聞いて、1回目は終了。


2回目は絵の具で着色です。

習い事を頑張りたい女子二人は、ヤル気がそのまま表れたかのように、明るく元気な色使い!

苦手意識があった人物も、半年前とは一目瞭然で、上手に描けました。

自分でも「上手く描けた」と満足そうで

お友達も褒めてくれるから「もっと描きたい」という気持ちが伝わってきましたよ♡

男子は「夏休みまでに、逆上がりが出来るようになりたい」と

「家族でオホーツク海へ行って、釣りや野鳥観察をしたい」。

希望も具体的ですが、絵もとても現実的!!

校庭の風景では「ここまで金網で、ここに柱があって」とか

「ハヤブサの翼の色はもっと濃いはず」とか…

学校でも絵の具を使い始めたばかりの二人ですが、私の手出し口出しは不要でした(笑)

着色で苦悩した2年生がいます。

「後ろ跳び60回出来るようになって運動会で披露したい」。

今回私は主に1年生のサポートに回り、2年生には自力で頑張ってもらっていたのですが

混色に失敗したことで、珍しく投げやりになってしまいました。


肌色作りが上手くいかず、そこからヤル気を失ってしまったのですが

途中で手助けしてあげられず本当にごめんなさい。

でも時には、メチャクチャにしてしまうことも発散に繋がると思って

「やめようね」とは言いませんでした。

次にまたこんな気分になる時があれば、浮上させてあげられるように

未熟な先生は頑張ります!

私に課題をくれてありがとう〜

人の顔を黒で塗りつぶしてしまったら「心に何か抱えているのでは?」と

大人は不安になりがちです。

確かにそんな絵が続いたら心配になりますが、〝今回だけ〟なのは気にしなくて大丈夫です!

描き終えた彼女は、いつも通りにケラケラと笑っていました♪


肌色の話になったので、少し脱線します。

私たちが子どもの頃、12色セットの色鉛筆や絵の具には

〝はだいろ〟が無かったのではないでしょうか?

1990年代半ばに、12色の色鉛筆に〝はだいろ〟が加わり

代わりに白が姿を消したそうです。

2000年を過ぎると、人種差別に繋がるからという理由で〝はだいろ〟という色名から

現在の〝うすだいだい〟や〝ペールオレンジ〟に変わりました。


学校や園で子ども達の作品が並んだ時に、みんな似た作品に見えてしまうことがあるのは

肌色が統一されていることが一つの原因ではないかと個人的に思います。

ドラゴンラボで使っているポスターカラーに肌色はありません。

アクリル絵の具に至っては、シアン、マゼンタ、イエローの三原色と

白、黒しか買っていません。

みんな毎回「肌色ってどうやって作るんやったっけ?」と尋ねますが

ちゃんと自分で作ろうとしますし、混ぜたら作れることを知っています!

12色セットの中から色名が消えても、子ども達も〝はだいろ〟と呼んでいます。

呼び名がどうかよりも、〝うすだいだい〟や〝ペールオレンジ〟など

統一された肌色を塗ることのほうが変なんじゃないかな?


今回、子ども達が塗った肌色は、それぞれに試行錯誤して作ったので違っています。

肌色作りに失敗した2年生は「次は白を多めだな…」とか、必ず何か学んだはずです!

学校は、先生一人に対して大勢だから仕方がないのかもしれませんが

肌色を標準セットに入れてしまって〝楽チン〟を選んでいるような気がしてなりません。

せっかくセットに入っている肌色を使わない手はないですが

ドラゴンラボに来てくれているみんなが「ちょっと違うなぁ」と思ったら

自分で考えて、白や茶や黄を足せるようになって欲しいです。


今回は色んな感情が入り混じった作品になりましたが

新学年を迎えるみんなはキラキラの笑顔で、間違いなく向上心に溢れておりました!!

この春からも、素敵な作品をいっぱい作って、一緒に楽しもうね☆


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こども芸術舎 ドラゴンラボ

南森町駅すぐの長時間預かり型アートスクール「こども芸術舎 ドラゴンラボ」です。 学童のように放課後のお子様をお預かりし「アートセラピー」のエッセンスを加えて見守ります。 【水曜15〜19時 月2回 ¥7,200/月4回 ¥14,400】お気軽にお問合せください。